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IQDTで大損?今後上がる見込みがないディナールとの関係は?

井倉です。

私は海外の某有名投資銀行にて20年余り、従事した経験を持つ元バンカーです。

現在は今話題の「FIRE(早期リタイア)」をして、個人的に株やFX、仮想通貨などへの投資を行いながら生計を立てています。

その傍ら、初心者から上級者まで様々な方から頂く投資案件に関する調査も行っており、皆様からご好評を頂いております。

本日も、最近になっている「IQDT」についてです。

今回はIQDTで利益を出すことはできるのか?といったことや、IQDTで大損することはあるのかといった、利益に関わる内容に関する記事を執筆しております。

今回も私の20余年培ってきた金融リテラシーや当時の金融関係者の人脈を用いて調査を行いました。

具体的な解説については、この後詳細を載せていきますので、ご確認ください。

IQDTで大損することはあるのか?

現在、世界で投資対象として話題になっているイラクディナール(IQD)。

この投資というのは、イラクディナール紙幣を購入する方法が主な方法となっております。

IQDTはデジタル通貨です。

簡単に言えば、紙幣を購入するか、デジタル通貨を購入するかの違いになります。

では大損する可能性はあるのか?

ということですが、大損の額は人により感覚が違うので、難しいところではあるのですが、大損するリスクはさほどないのではないかと感じます。

というのも、イラクディナールの価格は約0.11円の価値です。

この価格は大暴落を起こして20年ほどになりますが、今日までほぼ変わらない価格で推移してきました。

大暴落する前の価格は300〜400円ほどだったことを考えると、とんでもないほどの大暴落です。

ですが現状の価格から、さらに価格が下落することは今後考えにくいとの見方をすることもできるでしょう。

ですので、IQDTで大損するといった事態にはならないのではないかと考えられているようです。

これはディナール紙幣の投資に関しても同じことが言えるでしょう。

しかし、反対に、購入額以上の利益が出ない可能性も考えられます。

このままイラクディナールの価格が高騰することがなければ、もちろん利益は出ることはありませんので。

しかしこのことは、ディナール紙幣にしてもIQDTにしても、保有している方であればもちろん理解されていることではあるでしょう。

IQDTを購入したのちに、大損するケースとして考えられるのは、イラクディナールがさらなる下落を起こした時と考えておいて問題ないかと思います。

IQDTで稼げるのかことはあるのか?

では、IQDTで稼げる可能性はあるのか?ということをお伝えします。

先ほどは、価格が上がらない可能性も考えられるとは言いましたが、上がる可能性が考えられないわけではありません。

ではIQDTで稼げる時、つまりディナールの価格が高騰する時はどのような時なのか?ということですが、それはイラクの国力が上昇することで起こるのではないかと考えられます。

イラクディナールの価格が暴落した大きな原因は戦争です。

戦争が起こる前の情勢に戻ることができれば、イラクディナールの価格が回復していくことも考えられるかもしれませんが、現状ではイラクの情勢は回復しているとは言えない状況でしょう。

もしかすると、最近勃発したイスラエルとパレスチナの戦争の影響も出てくるかもしれません。

このような状況が続くのであれば、国力は上がらないでしょうし、そうなればイラクディナールの価格も上昇しないことが考えられます。

ネットやSNSなどでは、通貨の再評価が行われるのではないかとの情報が出ていますが、真偽は掴めません。

再評価の情報を否定するわけではありませんが、もしも再評価が行われるようなことがあれば、世界の金融状況がおかしなことになることは容易に想像できます。

そうなったら、イラクディナールの価格どころの問題ではなくなってしまうのではないかと思います。

とはいえ、世界の多くの国々がイラクに対する支援を行っているので、少しづつでもイラク情勢が回復してくれば、ディナールの価格も上昇してくる可能性もあると思います。

その時がいつになるのかはわかりませんが、ディナールの価値が上昇する可能性はあると私は思います。

IQDTを保有することのメリットとは?

ここまでの話は、おおまかに言えばディナール投資での利益に関するお話でした。

ここまで読んでいただいた方からすれば、紙幣だろうとデジタル通貨だろうと同じ話ではないかと思われた方もいると思いますので、ここからは紙幣投資と、IQDTの違いについて解説していきます。

そして、IQDTを保有することのメリットについてもお伝えしていきます。

実は、紙幣投資とデジタル通貨の投資とでは、大きな違いがあると言われています。

そのひとつとして換金できないというリスクが紙幣投資にはあると言われています。

日本では、ディナール紙幣を換金することができません。

これは、どの銀行においてもイラクディナールの取り扱いがないためです。

この問題は紙幣投資の中でもかなり大きなリスクとして捉えることができます。

なぜならイラクディナールの価格が回復して換金したいと思ったとしても、海外でディナールを換金できる場所にいかなくてはならないからです。

わざわざ海外に行って換金することを、面倒に感じる人もたくさんいることでしょう。

ですが、デジタル通貨の場合であれば、PCやスマートフォンなどから、いつでも自分の手元で換金することができます。

これは同じディナール投資においても、大きな違いであり、IQDTを持つことのメリットになるかと思います。

次は、偽札を購入するリスクです。

紙幣投資の場合、偽物のディナール紙幣を購入してしまうリスクがあります。

実際に、過去に偽札を販売していた業者がいたこともあります。

偽札であれば、換金できる場所に行ったとしても、換金できるはずがありません。

そもそも無価値なわけですから…

一方、IQDTであれば偽物は存在しません。

同じ金額でディナール投資したとしても、偽物が紛れている可能性があるものとそうではないものを選ぶのであれば、偽物がないものを選ぶほうが当然メリットになります。

このこともIQDTのひとつのメリットだと言えるでしょう。

ただ、今後偽物のウォレットなどが出てくることも考えられなくもないので、その時は注意するようにしてください。

最後は、紙幣が切り替わる可能性です。

日本では、あまりピンときませんが、海外では紙幣が新しく切り替わった場合に期限を過ぎると旧紙幣が全く使えなくなることがあります。

ディナール紙幣もそのようなことが起こるのかはわかりませんが、可能性としては考えられます。

なぜ考えられるのかと言いますと、旧紙幣を使えなくする理由は自国の経済を良くするためであるとも考えられます。

銀行で両替などを行えば関係ない話になるかもしれませんが、自宅で紙幣を保管しているのであれば、そのお金を使わせるようにすることによって、市場にお金が流入することになります。

市場にお金が流入すれば経済が循環し、さらなる流通量に期待ができるようになるでしょう。

このような狙いがあるので、旧紙幣を使えなくする策が取られることも考えられるわけです。

もしこのうようなことがイラクでも起こってしまえば、ディナール紙幣を持っている方はイラクでお金を使うか両替を行わなければなりません。

しかし、日本では現在でもイラクへの渡航規制が敷かれています。

ですので、現実的にイラクへ行くことは考えることができないでしょう。

そうなれば、紙幣は価値のないものになってしまうわけです。

イラクの銀行に紙幣を預けることができるのであれば、問題はないのかもしれません。

しかし、日本人がイラクの銀行に口座を持つことは非常に困難だとされています。

このようなことからも、紙幣が切り替わることも紙幣投資のリスクのひとつとなりえるわけです。

デジタル通貨であれば、紙幣が切り替わったとしても問題なく、そのままの価値で保有し続けることができます。

これもデジタル通貨を保有することのメリットと言えるかと思います。

まとめ

ディナール投資の利益に関連するお話をしてきましたが、理解して頂けたでしょうか?

ディナール紙幣にしても、IQDTにしてもイラクの国力が価格に大きく影響するでしょう。

その上で、紙幣投資と、デジタル通貨の違いとメリットをお伝えさせていただきました。

どのように判断するかはみなさん次第ですので、ご自身に合った方法を選ぶと良いかと思います。

本日の井倉からは以上です。